文型攻略のカギはV(動詞)だ!

文型

文型っていうと高校で一番最初に勉強したっていう人が多いんじゃないでしょうか?
そして、最初にしてこのボス級な難しさに手こずるんじゃないでしょうか?

最初はもうちょっと楽にいこうよって感じですよね。

でも文型を乗り切れば他の文法への理解度が格段にあがります。文型はほかの文法を学ぶ上で土台になるものです。ここ頑張りましょ!1回とは言わず10回読んでください!!!

ではさっそく始めましょう!

文型攻略のカギはV(動詞)だ!

S=主語 V=動詞 O=目的語 C=補語

みなさん、これがかの有名な基本文型です。そう英文というのは、5つの基本文型を使ってコミュニケーションをとる言語です。細かく見ると、S、V、O、Cの4つの要素で文が成り立っています。

ちなみに文型を考えるうえで、どの要素が一番大事だと思いますか?

ヒントは赤く囲ってあるところに注目!↓↓

S=主語 V=動詞 O=目的語 C=補語

そう、どれもSVで始まっているんです!(ドヤ)

言い換えるとVの後がそれぞれ違うということ。

  • V(動詞)によって文型(Vの後)が決まる。
  • また、Vの使い方によって文型が決まる。

文型の攻略のカギはV(動詞)にあります。

そもそも文型の知識って必要なの?

文型の細かい説明に入る前に、なぜ文型の知識が必要なのか話します。次の英文をご覧ください。

① I made a cake.
② I made him a cake.
③ I made him a captain.

全部日本語に訳せますか?
お馴染みの「make」を使った英文です。makeには「~を作る」という意味があることを知っているかと思います。

①の英文は「私はケーキを作った」ですね。

①の英文は分かった人が多いと思います。
では②の英文はどうでしょう?

ん?「私は彼を作った…?ケーキを作った?」

「彼を作った」…神の所業ですか?って感じになりそうですが、正解は「私は彼にケーキを作ってあげた」になります。

危うく神になるところでした。

では③の英文はどうでしょう?

ん?「私は彼を作った…?キャプテンを作った…?」

この英文でどれくらいの人が神になられましたか?(冗談です)

正解は「私は彼をキャプテンにした」になります。makeが「~を作る」ではなくなりましたね。

この3つの英文は文型の知識があれば、誤訳しなくなります。

① I made a cake.第3文型
② I made him a cake.第4文型
③ I made him a captain.第5文型

第3、4文型の英文で使うmakeは「~を作る」ですが、第5文型では「~にする」という意味で使います。

第〇文型ということが分かれば、誤訳しなくなる

これが文型を学ぶ理由の1つです。

動詞の使い方が分かると予測して英文を読むことができる

makeには第3、4、5文型で使うことができるということ知っていれば、makeが入った英文を読むときに予測をすることができます。

第3文型なら「~を作る」、第4文型なら「…に~を作ってあげる」、第5文型なら「…を~にする」のいずれかだな、といった具合に予測して読むことができます。

それぞれのV(動詞)が第〇文型として使えるのか」ここを理解することが大事

ですから、Vが文型の攻略ポイントというわけです。

動詞の使い方が分かると英作文が楽になる

文型の知識(動詞の使い方)は、英作文をするときにも大事な知識になります。

先ほどmakeを例にすると、

makeは第3、4、5文型で書くことができると考えることができます。つまり、makeはSVO、SVO₁O₂、SVOCのいずれかで書くことができるということです。

文型の知識、V(動詞)が攻略のポイントということがわかったら、もっと文の要素(S,V,O,C)のことを知りたくなってきませんか?

サント
サント

文型を学びたくなってきましたか?

ここからは文の要素(S,V,O,C)について説明してきますよ

基本文型を表している文の要素とは?

文の要素とはS,V,O,Cのことです。Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語を表します。

この4つの要素が英文の大事な骨組みとなっています。

ただし、この要素だけで英文が書かれているというわけではありません。(あくまで骨組みです)

例えば、

I played soccer.  「私はサッカーをした」 
ではなく
I played soccer in the park yesterday.   「昨日、私は公園でサッカーをした」になると

ただ単にサッカーをしたと伝えるだけでなく、「どこで」「いつ」という情報を追加で説明しています。

情報を追加して説明することを修飾(M)と呼びます。

この例文でいうin the parkやyesterdayのような修飾語句(M)は、文の要素(S,V,O,C)には当てはまらず、ここではM(修飾語)と呼びます。

M(修飾語)がなくても基本的に英文が成り立ち、S,V,O,Cよりも場所に融通が利くので基本文型の要素にはMは含まず、S,V,O,Cで基本文型は表されています。(Yesterday I played soccer in the parkでも意味が通じる)

基本文型には含まれずとも、Mは必ずと言っていいほど英文の中で使われるので覚えておきましょう。

  • 文の要素にはS,V,O,Cがあり英文の骨組みとなっている。
  • そのS,V,O,Cで作られた英文を修飾し華やかにするのがM(修飾語)です。

超重要!文の要素と品詞の関係

品詞とは名詞、動詞、形容詞、副詞などのことを言います。

ここでばっちり覚えてほしいことは文の要素(S,V,O,C)と品詞の関係です。

つまり、Sになれる品詞、Vになれる品詞、Oになれる品詞、Cになれる品詞がきまっているんです。次の図を見てください。

文の要素と品詞の関係

文の要素と品詞の関係を基本文型で考えるとこうなります。

基本文型を品詞で表す

ここまで理解できれば、あとはパズルみたいなものです。(そこまで簡単ではありませんが、そんな風にとらえてください)

文の要素と品詞の関係は文型を学ぶ上で必須の知識です。また、英単語を覚えるときは積極的に品詞をも覚えましょう。(英文の中に名詞と動詞は必ずあるので積極的に!)

基本文型の特徴を捉える

ここまでは基本文型攻略の基礎知識をお伝えしました。まだ、基礎知識を覚えきれていないところは戻って復習をしてから焦らず進めましょう。

これからは各基本文型の特徴をお伝えします。

第1文型(SV) – 「SがVする型」

第1文型は「動作が自分で完結する型(自動型)」です。

簡単に言うと「SがVする型」って感じ。

SVの後に文の要素(O,C)がこないパターンですね。

I live in Tokyo. 「私は東京に住んでいます」

IがS(主語)で、liveがV(動詞)ですね。

in Tokyoは「どこ」という追加情報のM(修飾語)です。(単純に前置詞がきたらMだと思ってください)

Mは文の要素ではないので取り除くとSVが残り、第1文型だとわかります。

ただ、第1文型は、例文のようにSVだけでなくMが伴うことが多いです。

SV(M)って覚えてもいいかもしれません。

My father runs so fast.「私の父はとても速く走る」

My fatherがSで、runsがVですね。so fastは「どれくらい(程度)」という追加情報のMです。

Mは文の要素ではないので取り除くと、SVが残り第1文型だと分かります。

「自分が住む」「父が走る」、その中で動作が完結するので「自己完結型(自動型)」と覚えてもいいし、[SがVする型」と覚えてもいいでしょう。

第2文型(SVC) – 「SはCの状態・特徴だよ型」

第2文型は「S=C型」です。「SはCの状態・特徴だよ型」って感じ。

SVの後にC(補語)がくるパターンです。

ちなみにCになれる品詞は名詞か形容詞でしたね。つまりVの後に名詞か形容詞がくるということです。

I am a high school student. 「私は高校生です」

IがS(主語)で、amがV(動詞)ですね。(a high school) studentは名詞で、かつ

I = a high school studentが成立するので、a high school studentはC(補語)と判断できます。第2文型ですね。

S=Cからわかる通り、C(補語)の役割はSの状態や特徴を説明するものとわかりますね。

He got sick. 「彼は病気になった」

HeがSで、gotがVですね。sickは形容詞なのでCだとすぐ分かります。動詞直後の形容詞はCにしかなれません。(ちゃんと文の要素と品詞の関係を覚えてましたか?)

また、He = sick(彼=病気である)が成立するので、第2文型だとわかります。

さらに分かることはgotが第2文型を作っているということ。第2文型をつくるgot(get)は「~になった」という意味で使うことができるということが分かりましたね。

(ちなみに皆さんが良く知っている「~を得る」のgetは第3文型で使われるときです)

第2文型を作るVは例文で使ったbe動詞やget以外にもあります。

Vが文型攻略のカギですよ!
以下のVをしっかり覚えましょう!

~である、のままである~になる
be動詞 / keep / remain / staybecome / get / grow / turn
知覚動詞(感覚を通す動詞)~のようだ
feel / smell(匂いがする) / taste(味がする) seem / look / appear / sound
第2文型を作る動詞一覧

英文の中に、これらの動詞があり「第2文型を作っているかも」と予測を立てられれば、攻略ですね。

第2文型は「S=C型」
     「SはCの状態・特徴だよ型」
第2文型を作る動詞を覚えて、「この英文は第2文型を作っているかも」予測を付けらるように

第3文型(SVO) – 「SがOを(に)Vする型」

第3文型は「SがOを(に)Vする型」です。

SVの後に「~を」や「~に」にあたるO(目的語)が1つくるパターンですね。

ちなみに目的語はVの後にくる名詞のことです。

英文はこの第3文型が良く使われているので慣れていきましょう。

I made a cake. 「私はケーキを作った」

IがS(主語)で、madeがV(動詞)ですね。

(a) cakeは名詞で、かつI =cake(私=ケーキ)にはなりません。

第2文型ではS=Cになりますが、第3文型はS=Oにはなりません。S ≠ Oという関係だということがわかります。

つまり、Vの後にくる名詞が、SとイコールになればCなので第2文型です。Sとイコールではなければ、Oと判断し、第3文型ということです。

第3文型と分かれば「Oを」か「Oに」で訳すことができます。例文では「ケーキを」にあたります。

We played soccer in the park yesterday. 「昨日、私たちは公園でサッカーをした」

WeがSで、playedがVですね。

soccerは名詞で、かつWe ≠ soccer(私たち≠サッカー)という関係なのでsoccerはOです。

in the parkとyesterday は「追加情報」のM(修飾語です)。

このMを取り除くとSVOが残るので第3文型と判断できます。

第3文型は「SがOを(に)Vする型」
第2文型のS=Cとは違って、第3文型はS≠Oの関係

第4文型(SVO₁O₂) – 「授与型」

第4文型はOが2つくるパターンです。つまりSVの後に名詞が2つくるということですね。

O₁は「~に」O₂には「~を」がきて、「授与型」とも言われます。

O₁「誰かに」O₂「何かを」Vする(あげる、見せる、買ってあげる、作ってあげる)みたいな感じで使います。「人に、物事をVする」という順番です。(人じゃない時もありますが)

I made him a cake. 「私は彼にケーキを作ってあげた」

IがS(主語)で、madeがV(動詞)ですね。

himは(代)名詞、cakeも名詞です。

himがO₁で(a)cakeがO₂と判断できます。「彼に(O₁)ケーキを(O₂)」と訳せますね。

第4文型は第2文型と同じで、どの動詞が第4文型を作ることができるのか覚える必要があります。

Vが攻略のカギです。

give型(相手がいて成り立つ動作)buy型(相手がいなくても動作が成り立つ動作)
give(与える)、show(見せる)、teach(教える)、tell(伝える)、
send(送る)、lend(貸す)、offer(提供する)、hand(手渡す)など
buy(買う)、make(作る)、cook(料理する)、find(見つける)
get(手に入れる)、choose(選ぶ)、leave(残す)など
第4文型を作る動詞(授与動詞)

これらの動詞が英文に含まれていたら「第4文型かも」と考えてみてください。

第4文型は「授与型」O₁にO2をVする
(人じゃない時もあるが) 「人に物事を」という順番なる

第5文型(SVOC) – 「OをC(の状態に)する型」「OをCだと認識する型」

第5文型は、SVの後にO(目的語)とC(補語)がくるパターンです。

つまり、SVの後に名詞+名詞か形容詞がきます。

名詞+形容詞があればすぐC(補語)だと判断できますが、名詞+名詞の形だと第4文型との見極めが難しそうです。のちほど、そこも解説してきます。

The news made me sad. 「そのニュースは私を悲しませた」

The newsがS(主語)で、madeがV(動詞)ですね。

meは(代)名詞でO(目的語)、sadは形容詞なのでC(補語)です。

SVの後にOC(名詞・形容詞)がきているので第5文型と判断できます。

makeは第5文型では「作る」ではなく「OをCにする」という意味で使います。

makeには第5文型で使う可能性があると知っていれば、OCが来るかもと予測が立てることができます。

そこで、第5文型も第2、4文型同様、どの動詞が第5文型を作るのか覚える必要があります。

OをCの状態にする
makeとget(OをCにする),leaveとkeep(OをCのままにしておく),paint(OをCの色に塗る)など
OをCする
call (OをCと呼ぶ), name(OをCと名付ける),など
OをCと認識する
think・believe・consider・find(OをCだと思う)など
第5文型を作る動詞

これらの動詞が英文に含まれていたら「第5文型かも」と考えてみてください。

第4文型と第5文型の見極め方法

以下の例文が何文型かわかりますか?

Our coach made her a captain of the team.

①の英文は、Our coachがSで、madeがVですね。makeが使われているので第3,4,5文型の可能性があると予測できたら素晴らしいです。

herは代名詞なのでO、a captainは名詞です。Vの後に名詞+名詞がくるパターンは第4文型か第5文型です。

ここからは第4文型と第5文型の見極めをお伝えします。

第4文型 ⇒Vの後に名詞①と名詞②がイコールではない関係になる。(O₁≠O₂)
第5文型 ⇒Vの後の名詞①と名詞②がイコールに関係になる。(O=C)

このことから、herとa captainの関係を見ましょう。

her = a captain(彼女=キャプテン)という関係になります。だからこの英文は第5文型です。

それでは、次の英文はどうでしょうか?

Her father bought her a watch.

Her fatherがSで、boughtがVですね。buyがきているので、第3,4文型かもと予測がつきましたか?

第3文型のbuyは「Oを買う」という意味なので、「彼女を買った」となるとちょっと冗談でも言っちゃいけない感じに…(このことから第4文型と分かりますが)

herは代名詞、a watchは名詞で、(代)名詞+名詞の形になっているので、第5文型と混乱しそうになりますが、思い出してください。

第4文型は名詞①≠名詞②の関係です。

her = a watch(彼女=時計)にはなりませんね。her ≠ a watchの関係です。

だから第4文型と判断できます。

まあ、buyには第5文型作れないと知っていたらすぐわかる話ですが…(Vが文型攻略のカギと言われるゆえんですね)makeのように第4も第5文型も作れるときにこの考えが使えます。

サント
サント

さあ、文型はここまでです。

まずは何度も読みしょう。

理解が深まり、自分のものになりますよ。

サント
サント

実際の英文はもう少し複雑。

ただ、複雑な英文でも文型の考え方は一緒です。

少しずつ難しい英文でも文型の知識を使えるようになりましょう!

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